ゴルフのスコアを安定させる鍵は、“再現性の高いアプローチ”にあります。
アプローチと聞くと「高く上げてピンに寄せる」ことを連想しがちですが、必ずしもボールを高く上げることがゴルフ上達の最適解ではありません。
そこで今回ご紹介するのが、私が考案した造語「ゴルフはゴロフ」の考え方です。
転がせる場面では、無理に高く上げず、転がして寄せる方が簡単で再現性が高いという意味で、まさにスコアメイクの秘訣です。
1. ゴルフのアプローチは“落としどころ”がすべて

例えば、ピンまで15ydのアプローチが残ったとします。
- SWでキャリー10yd・ラン5yd
- 9iでキャリー5yd・ラン10yd
この場合、9iの方が落としどころが近いため、再現性が高くなります。
高く上げるショットは、風やバックスピンの影響で距離がばらつきやすく、狙った通りにピンに寄せるのは意外と難しいのです。

アプローチで重要なのは、“ボールの着地地点”を正確にイメージすること。
転がして寄せるほうがミスの幅が小さく、スコアメイクにつながります。
2. 転がすアプローチ “ゴロフ” が正解となる場面とは

“ゴロフ”とは、転がせる場面ではボールを転がして寄せることで、スコアメイクが簡単になるという考え方です。
例えば、ピンまでの距離があるフラットなグリーンや、軽い下り傾斜がある場合は、無理に高く上げずに転がした方が、確実にカップに近づけられます。
転がすアプローチのポイントは2つ
- 着地地点をイメージして距離感を合わせる
- 転がるラインを読んで微調整する
転がすショットは、ボールが止まる場所を予測しやすいため、失敗のリスクが減ります。

転がすアプローチは、再現性が非常に高く、コースマネジメントの面でも、無理なショットを避ける意味で有効です。
3. 例外的に高い球が必要な場合とは?

ただし、全てのアプローチでゴロフが正解というわけではありません。
次のような場合は、やはり高い球を使った方が有利です。
- グリーンエッジからピンまでの距離が近い場合
- バンカー越えなど、障害物がある場合
- グリーンの傾斜で止めたい場合
このような場面では、SWでキャリーを多めにしてボールを上げる必要があります。無理に転がすとオーバーするリスクがあるからです。

場面によって使い分けることが重要です。
無理に転がそうとして大きくオーバーするよりも、高く上げて確実に寄せるほうが安全です。
4. ゴロフを実践するための重要ポイント

転がすアプローチを成功させるための具体的なポイントを押さえましょう。
- クラブ選び
転がせる距離と傾斜に応じてクラブを選ぶ。多くの場合、低めに打てる9iやSWが最適です。
- 落としどころの設定
ピンの位置より少し手前に落とすイメージで打つと、ランでカップに寄せやすくなります。
- スピードコントロール:
転がすショットでは、打ち出しの強さで距離が決まるため、距離感の練習が必須です。

練習では必ず“落としどころ”を意識してください。
高く上げるよりも、正確なキャリーとランのコントロールがスコアを安定させます。
5. 転がす アプローチ“ゴロフ”のメリット

- 再現性が高く、ミスの幅が小さい
- スコアメイクが容易になる
- 心理的に安心してショットできる
- 風や傾斜の影響を受けにくい
これらのメリットにより、プレッシャーがかかる場面でも冷静にスコアを作れるようになります。
まとめ|ゴルフスコアは“転がすアプローチ”で安定する
ゴルフは時に“無理をしないこと”が最も大切です。
転がせる場面では転がす―これが「ゴルフはゴロフ」の基本原則です。
もちろん、バンカー越えやピンが近い場合はSWで高い球を使う柔軟さも忘れずに。
次回のラウンドからは、ぜひ「ゴロフ」を意識してアプローチしてみてください。
無理なく寄せるショットが増えることで、スコアは確実に変わります。

